うえだ通信

2021-02-26

食物連鎖と半導体

草の葉をバッタが食べる。それをカマキリが食べて、カマキリを小鳥が食べる。
その小鳥を鷹が食べる。
鷹はこの地域の自然界の頂点に立っていると言える。
産業界に例えると食物連鎖の頂点に立つのは古くは繊維産業そして鉄鋼業、近年は自動車産業になる。
トヨタはカンバン方式で下請業者に必要な部品を必要な時に必要な数だけを組立ラインに搬入することを定めている。
その部品数は3万点と言われている。
まさに今、産業界の頂点に君臨しているのが自動車メーカーである。
大企業が品質、価格、納期などの面で中小企業を支配している構図だ。
ところがここ数ヶ月で異変が生じてきた。
半導体が足りない!従来のカンバン方式ではありえなかったことだ。
このため完成車メーカーは減産を強いられる状況が続いており、今後も車載用半導体の需要はEV化に向けて更に増加の予測だ。
その半導体はパソコン、スマホ、AI、テレワーク、データーセンター、ネット通販…数えればキリがないほど多くの分野で利用されている。
車載用半導体はその一部という位置づけである。
これからは半導体メーカーの都合で自動車の生産量が決まることになる。
半導体が産業界の頂点に立つ日は、もう目の前にやってきている。

 

冬の農作業

昨年はピーマンやニラを
栽培していたエリアが
荒れ果てている。
今春もここでピーマンを
40株作りたいので
草刈機で整地した。
今夜は山小屋に一泊。
ワインと読書を楽しんだ。
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