うえだ通信

2021-11-30

デジタル敗戦

こんな見出しを日経新聞で見た。
DXが急速に拡がる中で日本企業の足踏みが目立つ。 アップルなど米IT大手5社の時価総額は東証1部企業2191社の合計を上回る。
いったいこの差はどこでついたのか。
この記事は日本企業にまだ勢いがあった2000年代、当時はまだ新興企業だった米グーグルに入社した日本人社員への取材からこの20年に及ぶ「デジタル敗戦」までの原因を探っている。
現在グーグル本社で検索担当ディレクターを務める徳生氏が入社したのは2003年グーグルがまだ社員1千人の若い会社だったが本人いわく「目の前に座っている人の頭が自分の3~4倍の速さで回転しているのが判った。」
次にNTT研究所から転職、現在はソフトウェアエンジニアリングの賀沢氏によれば「みんなズケズケものを言う」役職や年齢、性別は関係のないフラットな社風
ソニーから転職、現在はエンジニアリングディレクターを務めている今泉氏は「ディスカッションして決断をする過程のスピード感が素晴らしい」現場から上がるどのアイデアを生かし、どれを捨てるか、技術を熟知した経営層の素早い判断力が強み。
普通の会社員なら目標設定の際、現状の10%増を目標にしたくなるところだが、グーグルでは10×(10倍)の革新が奨励される。
日本企業で「世界を変える」と言えば笑われるが、それを真面目に追求する姿勢が成長へのエンジンとなっている。
とはいえ、この20年で社会インフラと例えられるほど成長したグーグルも15万人の社員を抱える大企業になりかつてのように自由には振舞えない会社になりつつあることも事実。
ある時、マイクロソフトのビルゲイツが今最も恐れるライバルは?と聞かれた時の回答。
「小さなガレージでゴソゴソやっている若者」
日本企業には、敗者復活を願うばかりだが道のりは遠い。

 

京都散策

上賀茂神社から下賀茂神社まで
賀茂川沿いを散策しました。
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