うえだ通信

2022-05-31

軽薄短小から重厚長大へ

「重厚長大」は文字通り鉄鋼や造船など、大きくて重たいものを作る産業を目指す。
一方ネット企業はむしろ「軽薄短小」のイメージだった。
実際、デジタルデータは重さも大きさもゼロである。
ところが近年データ量が激増し利用価値も高まったことで状況は変わった。
GAFAと呼ばれる巨大IT企業はどこも大規模なデーターセンターを世界各地に置く。
グーグルの場合は合計22カ所で新設も相次いでいる。
更にグーグルやメタ(フェイスブック)は大陸間を結ぶ自前の高速海底ケーブルを次々と敷設中だ。
アマゾンは約3200基もの通信衛星の打上げを計画している。
巨大IT企業がハード分野に注力するのはデーターの処理能力や配信速度を少しでも高めて熾烈な競争で優位に立つためだ。
デジタル空間を飛び交っているデーター量は10年前の9倍に当たる90ゼタバイトになっている。
2年後の2024年には150ゼタバイトにまで急増する見込みだ。
これらデーターデンターを構成する半導体の需要は今後増々伸びると思う。
スマートな頭脳バトルと見られがちな巨大IT企業には体力勝負という一面が新しく加わることになる。
新「重厚長大時代」の幕明けと言える。
※本稿は2021年3月読売新聞(大塚記者)の記事を引用した。

 

久しぶりの甲子園
阪神巨人戦4-0で阪神伊藤の完封勝ち。
暑くてビールが美味しかった。
菜園では春野菜の収穫で
忙しくなりました。
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