うえだ通信

2022-10-31

大局観

将棋は全くやらない私だが読売新聞に羽生善治九段の興味深い話が掲載されていたので紹介する。
対局の場面で「何手先まで読んでいるのか」と言われるが一手指すのに平均して80通りの候補手思い浮かぶそうだ。
さらにこの中から相手の動きを見ながら最善手を1つに絞ることになる。
そこで最善の一手をどう選ぶかについて3つの手順「直感」、「読み」、「大局観」について述べられている。
先ず「直感」で80の候補手から2~3通りに絞る。
次に「読み」の段階に入る。
直感で3手に絞っても各々10手先を読もうとすると3の10乗で6万弱の手を考えなければならない。
せっかく直感で大部分の選択枝を捨てているのにあっという間に膨大な数となり、とても判断できなくなる。
そこで3番手として「大局観」が出てくる。
ここでは積極的に動く方がいいとか悪いとかの大まかな方針を決める。
そして最終判断をする。
1局で100~200手くらいを2人の棋士が各々指すのだから素人の私にはありえない作業と映る。
どの棋士も直感、読み、大局観の3つを常に考えているが棋士の年齢、経験によって、その割合は異なる。
将棋の世界でよく使われる言葉に「長考に好手なし」というものがある。
羽生九段曰く「最長4時間考えたことがあるが、5秒で決断しても同じ手を指していたと思う」
最近のAIは1つの局面で何億手も先を読み増々強くなってきているが「AIではなく人間にしか出来ない創造というものがある」と羽生九段は最後に締めくくっている。
日々の仕事の中で深読みの出来ない私は直感力だけで生きてきたが、間違いに気が付いた時の修正力も少しは自慢できる(笑)

 

菜園だより

丹波の枝豆の収穫期がやってきました。

 

枝豆畑 秋晴れの枝豆畑
気持ちいい。
枝豆畑 90株の収穫は心地良い重労働でした。
枝豆畑 プリプリの青枝豆が沢山獲れました
これでビールを飲む!
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