うえだ通信

2012-07-05

薄型テレビのダメージから抜けられないPana、ソニー、シャープ。
破綻したエルピーダ、リストラ資金にすら難儀しているルネサス。
これが我が国のハイテク産業の代表格の有様。産業の米と言われた日本の半導体産業はここへ来て大きな転換期を迎えています。米から他の何かへの移行は確実に進んでいます。
そこで私事ですが、40年前に私が社会に出たのは高度経済成長期、人手不足の世の中でした。
私の様なものでも仕事選びに贅沢の言える時代でした。
当時、半導体業界はまだ黎明期で富士通など運送会社の求人と思っていました。
その頃、活況を呈していたのは繊維業界。
なかでも急成長していた合成繊維会社に職を得た私は、これで一生安泰の感がありました。
ところが、入社数年後にはドルショック、続いてオイルショック、プラザ合意による円高など経済変動が相次ぎ石油依存型、輸入型産業は大打撃を受けました。
一生安泰の想いなど泡と消えたものでした。
その後、縁あって半導体業界に身を置いて20年になりますが、この業界も冒頭に述べた様に成熟期から衰退期に差しかかってきたのでしょうか。
私の履歴が日本の産業構造の変遷を物語っている様に思います。
え・・・?今後の業界見通しは?次なる成長産業は?
判りません・・・・判る人がいたら私にも教えて下さい。
一生安泰が一生懸命になってしまっています。

 

~菜園だより~


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