うえだ通信
2012-06-06
トキとカラス
絶滅が心配されている佐渡のトキ。ヒナの成長や巣立ちの様子が世間の注目を集めています。
一方、身近で見かけるカラスは誰からの保護や援助を受けることなく、たくましく生きていて、繁殖力も抜群です。同じ鳥でも、どこが違うのか考えさせられます。
私共が身を置く半導体・液晶・太陽電池などのデバイス分野は、円高、コスト高、税金高に外資の攻勢が加わり、正に絶滅危惧状態。カラスの様な環境適応力も見習う必要がありますが限界もあります。
今、我々が試されているのは他国のメーカーには出来ない創造的な商品開発力だと思います。
ひと味違うモノ造りで反転攻勢、V字回復といきたいところです。
尼崎の新名所
折に触れ我が街の名所を紹介しています。昨年11月に頭蓋骨の博物館“シャレコーベ ミュージアム”が当社の近所に開館しました。頭蓋骨(スカル)というと少し引いてしまいますが好奇心に負けて早速見学してきました。
入口で出迎えてくれた河本館長は医科大学の脳神経外科の教授を永く勤められスカルについて解剖学的、人類考古学的に研究を進めてこられた、この道の第一人者です。
大学退職後も時々兵庫県警から人骨の鑑定依頼を受けるそうで、ご本人によれば“科捜研のおじさん”との事。博物館内部には頭蓋骨標本だけでなくスカルにまつわるグッズ工芸品が多数展示されていました。(その数6660点)
職業柄とはいえ、よくこれだけ収集してものだと感心します。ご興味のある方は是非ご来館下さい。